秋田ぶるうすスタッフ、キャサリンこと田村優子さんの処女出版『場末のシネマパラダイス 本宮映画劇場』(筑摩書房)が、7/1に発売されました。ぜひ御覧ください。
- 出版社 : 筑摩書房 (2021/7/1)
- 発売日 : 2021/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ
- ISBN-10 : 448081857X
福島の田舎町にある、本宮映画劇場。築100年を超える。現在は不定期で上映会を開くが、かつて日本映画全盛期にはたくさんの作品や実演をかけてきた。都会では知られていない珍品のポスターや、いまや極めてめずらしいカーボンアーク式映写機が稼働する。まさに奇跡の映画館といえる。ここに残る貴重な資料を多数の図版で見せながら、田舎の映画館のしられざる歴史をたどる。
映画が華やかだった時代のエピソードを父はたくさん話してくれる。それはわたしが幼いころから今もつきることはない。この劇場には歴史と文化がつまっていて、映画に活気があった時代の空気が今も残っているからだろう。父の口から語られるさまざまなエピソードは、わたしにとって「映画」そのものなのだ。――「プロローグ」より